高校生の時から悩んでるのだが、 つむじが薄い。
薄毛じゃなければこんなに嫌な思いしなくて済んだのにってくらいずっとつらかった。
なぜこんなに若い頃から薄かったのかはわからないけど、多分遺伝だと思う。
髪がフサフサの人は「たかがつむじが薄いことなんて気にしなくていいのに」と思うかもしれない。
でも、コンプレックスのつらさは他の誰にも測れないし、中々人と共有できるものでもない。
だからこそ、ここで打ち明けることで同じように悩んでる人がいることを知って、少しでも自分の身体と向き合うきっかけになったり、気持ちが楽になったらと思って記事にすることにしました。
誰にも言えないコンプレックスに悩み続けながら生きている人は読んでみてください。
コンプレックスによる恐怖心
実は薄毛というだけで、驚くほど日常生活やコミュニケーションに支障が出てしまう。
みんなが意識していないだけで、日常生活のほぼすべてにおいて頭は絶対に目に入るものだから。
つむじが見えるからノーセットで出掛けられない。
帽子を被りたくなくても被らなければいけない。
毎回同じ髪型しかできない。
後ろに人が立つと怖い。
駅やデパートで階段やエスカレーターを降りる時は僕にとっては地獄で、上から見られて「あいつハゲてるじゃん」と思われるのが怖くて常に小走りになるのだ。
ほとんどの人は僕が薄毛で悩んでいても気にせずにいてくれるんだけど、やっぱり自分自身が他人からどう思われるかが怖くなってしまう。
何も直接的に言われなくても、心では「結構キてるな」と思われて、僕の知らないところで陰口なんかを言われてないか考えて怖くなってしまう。
どんどんネガティブな方向に考えてしまう。
そうやって10年近く気にし続けてきた結果、どんどん自信もなくなっていった。
10年ぶりに訪れた地元の理容室
ふと、中学生の頃に通っていた地元の美容室に10年ぶりくらいに訪れた。
父と通っていた店だったので店主は僕のことを覚えてくれていて世間話なんかをした。
いざ髪型をどうするか聞かれながら髪を触られた時に、
「今いくつだっけ?この辺ちょっとヤバイよ」
と言われた。
「いや〜そうなんですよね〜」
と半笑いでごまかしたが、グサッと刺さった。
その後もちょっと小馬鹿にするように、
「えー大丈夫なの?その歳でこれはヤバいわ」
と言われ、人の気持ちを何も考えれないやつだなと思った。
髪を切り終わるまでの小一時間、ずっと嫌な気持ちだった。
こんなにお金を払いたくないと思ったのは初めてだったし、ムカついてるのにそれを抑えて平然を装い、ヘラヘラしてる自分にも腹が立った。
2度とここには来ないと決めて店を去った。
髪が薄くなかったらこんな思いをすることなんてないのに…
帰り道、虚しい気持ちになった。
わざわざコンプレックスを打ち明ける理由
「将来ハゲそうだよねー!」
「ハゲきてんじゃん!」
友達と楽しく酒を飲んでる時ですら、さらっと傷つくことをたくさん言われてきた。
そしてその度に笑ってごまかしながら、悔しい気持ちになっていた。
本当は周りの友達みたいに色んな髪型をしたかったし、おしゃれな美容室で髪を切ってもらいたかった。
でも、つむじが薄いというただそれだけの理由で、髪型はいつも同じ、女の人に切られるのが嫌だから男性が切ってくれる安い理容室ばかりに通っていた。
「ハゲ」という言葉を耳にするだけで身体が反応するし、誰にも相談することはできなかった。
だからもう、受け入れるしかないのだと思った。
受け入れるためには、この胸の内を全部ぶちまけるしかないと思ってここに書いた。
正直このコンプレックスを誰かに伝えるのは怖くてずっと黙ってた。
周りの人にバカにされたらやだな、傷つきたくないなという感情が自然と湧いてくるから。
だからつむじの薄さを必死に隠して生きてきたし、誰にもつむじを見られないようにしてきた。
でも、それにも疲れた。
すべてを伝えて、誰かに受け入れてほしいという思いも強くなった。
「たかが薄毛くらいで」と思うかもしれない。
でも「ハゲ」とバカにされることがどんなにつらいかを、知ってほしい。
本人が本気で悩んでいることを面白がって、バカにされる苦しみを知ってほしい。
「好きでハゲてるわけじゃない」「フサフサの髪の奴に自分の気持ちなんかわかるわけない」と、何度も心の中でつぶやきながら帰り道で悔しい思いをしたことを知ってほしい。
そして、その苦しみを味わっている人は僕だけじゃないことも、知ってほしい。
ずっと自分を苦しめてきたコンプレックスと向き合うのはすごくしんどい。
ましてや、たくさんの人に伝えるのはものすごく怖い。
ここまで書くのにこの文字をパソコンで打っているときの手も手汗でぐちゃぐちゃだし、心臓もバクバクしている。
でも、これを書き終わって公開ボタンを押す頃には、少しはこのコンプレックスと向き合えているような気がする。
どんなに周りの人にバカにされても、自分の身体を大事に思えるのは自分しかいない。
自分が大切に思えなかったら、憎み続けて生きていくしかないなくなるから。
そんな人生は、もう今日で終わりにしたい。
これからは、もっと自分の身体を好きになりたい。
好きになって、無意識に引いていた「人」との距離を縮めていきたい。
もっと堂々と生きていきたい。
コンプレックスで悩んでいる人へ
薄毛に限らずとも、自分自身にコンプレックスを抱えている人はたくさんいると思う。
そんな人は、その胸の内を勇気を振り絞って書き出してみてほしい。
人に見せなくてもいいから、頭の中の憎しみや悲しみをぶちまけてみると、少しはそのコンプレックスと向き合えるかもしれない。
そして、そんな自分をちょっとは好きになれるかもしれない。
現に僕はぶちまけてよかったと思う。
ひとしきり書きなぐって、疲れて、冷静になったいま、やっぱりすごくすっきりしている。
きっと少しは、自分の薄毛のことを許せるようになってきたと思う。
僕と仲良くしてくれているみなさん、実は僕はこんなくだらないコンプレックスに29年間苦しめられていました。
意外とちっちゃい人間です。
くだらないから、これからは自分でも笑って受け入れていけるようになろうと思います。
僕と同じように薄毛で悩んでいるみなさん。
誰にも言えずに悩んで苦しんで、つらい思いをしている人はネットで探してみるとたくさんいます。
もしあなたが今薄毛でつらい思いを持っているのであれば、その思いを書きなぐってみてください。
ブログでも手帳でもメモ帳でもなんでもいいです。
誰にも見せなくてもいいし、僕に見せてくれてもいいです。
書き出すことで少しずつ冷静に、薄毛と向き合えるようになるかもしれません。
つらい思いをしたのはあなただけではないということを知ってほしい。
そして、薄毛というコンプレックスは絶対になくならないものでもないということも知ってほしい。
現にネットでお金を稼ぎ、不労収入のみで暮らせるようになった今、会社に雇われることのストレスが一切なくなり、お金にも余裕が出てきてシャンプーや生活習慣を変えたせいか、髪が太くなり、以前より薄毛は気にならなくなってきたようにも思います。
僕も、一緒にがんばっています。
くだらない僕の話を、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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