まさか2度の事業破綻、借金317万円、うつ病、ニートを経験した僕がセミナーをする側になるなんて夢にも思いませんでした。
人生というのは本当にどうなるか分かりません。
人前で話をすることが昔から苦手で、学校の先生に指名されて黒板の前に出て話しをすることにすら極度の緊張をするような人間だった僕は、セミナーの1週間くらい前から憂鬱な気持ちでした。
セミナーの資料作りに集中することでなんとかごまかしていましたが、それでも毎晩寝る前には不安に襲われていました。
特にセミナー前日はひどいものでした。
僕が住んでいた札幌からセミナー会場の東京へは飛行機での移動だったんですが、その機内では緊張のあまり一睡もすることができず、ただただ目を瞑ったまま2時間が過ぎてしまいました。
ホテルに着いてセミナーの現実味が一気に増したせいか、もはや緊張を通り越して吐き気と頭痛が襲ってきました。
「やばい、セミナーの資料を改善して流れを頭に叩き込まなきゃいけないのに…」
気持ちに焦りが出て、冷や汗が止まりませんでした。
この時は本気でスタッフさんに「中止にしてください」と連絡を入れようかと思いました。
もう逃げたくなったんです。
僕はこれまでの人生において何度も辛いことや嫌なことから逃げてきた人間です。
アルバイトで人間関係が築けず、「辞めます」というのが怖かったので、そのまま連絡もせずブッチしたり、
知り合いに借りた原付に軽油を入れて壊してしまい、怒られるのが怖くて直接謝りに行かなかったり、
飛び込み営業をして断れるのが怖くて、そのせいで自ら作った会社を潰したり、、、
逃げることでその瞬間は苦痛から逃れられますが、信用は失われ、人間関係も自信も失います。
他人に迷惑をかけてしまうことはもちろんですが、結果自分が一番損をするのです。
それでも、人生においてそこまで大きなダメージを食らってこなかったこともあって、またすぐに「逃げたい」という感情が出てきてしまいました。
でも、
「ここで逃げたら今までと何も変わらない」
この時はそういう思いが湧いてきました。
一旦落ち着くために寝ようと思い、3時間ほど昼寝をしてそこから朝方まで資料の見直しを行い、何とか準備を整えることができました。
現状が変わらない本当の原因
セミナーの出来はともかくとして、初めてのセミナーは何とか無事に終えることができました。
達成感とともに、
「あー、怖かったけど、本当にやってよかったな」
そう思えました。
何か未知のことにチャレンジする時って、当たり前ですけど怖いんですよね。
それは、やったことがないことの方が失敗して、恥をかいたり、傷つく可能性が高いからです。
でも、「だったら現状維持の方がいいや」という一見合理的な判断こそが、毎日の生活の中で感じる生きづらさや息苦しさ、つまらなさの原因なんですね。
だって会社や上司のせいにしたところで何か変わるんですか？
不満や愚痴を撒き散らしたところで何か変わるんですか？
頑張ったり我慢してたら何か変わるんですか？
変わらないですよね。
自分が変わるしかないんです。
で、その「自分が変わる」っていう部分は現在の環境の中で変わる努力をするよりも、新しいチャレンジをする方がよっぽど変化するのが簡単だよってことです。
だって狭い世界で必死にもがくよりも、広い世界に足を踏み入れていく方がいろんな可能性が広がっていますから。
今の自分がいる世界の常識や価値観とは全く別のロジックで動いている世界もあるんです。
だったらそっちに行ってしまった方が楽じゃないですか？
僕の場合であれば、毎日仕事に行かなければいけないという義務感や束縛感のようなものが何よりも苦しく感じていました。
明日も仕事行かなきゃいけないのか…
明日頑張って働いてもまた明後日も仕事なのか…
今この時の感情を思い出そうとするだけでも吐き気がします。
それくらい僕にとっては耐え難い苦痛だったんですね。
でも、みんなはそれに耐えて頑張って働いているし、自分より給料をもらってる。
そんな自分は社会では価値のない人間のように思えていました。
でも、その会社に雇われるという狭い世界で物事を考えている以上、そこで自分が変わる努力をしようが、転職をしようが、根本的な問題は何も解決されません。
だってその世界では、毎日仕事に行くことや、そこで頑張ることが「当たり前」の世界なんですから。
僕にはそれが合わなかった。
だからその世界から抜け出して別の常識や価値観の世界で生きた方が遥かに生きやすいし、精神的にも経済的にも豊かになれる確率が高かったということです。
「小さなチャレンジ」を舐めてはいけない
狭い世界から飛び出すには、どんなに小さな一歩でもいいので足を踏み出すしかありません。
（現状維持を選択している以上、いくら自分がその場所で頑張ろうが苦痛に耐えようが、その状況が変化することは120%ありえません。）
だから僕は会社に雇われることで生じる義務や束縛から解放されるためにインターネットを使って本当に小さいことから新しいチャレンジを始めただけなんです。
新しいチャレンジといっても、そんなこと誰にでもできるじゃん！ってことでいいんです。
すごいことやみんなが驚くようなことなんていらないんです。
初セミナーの時の僕がそれまでと違って嫌なことから逃げずに、なぜチャレンジすることかできたのかを後から振り返ってみると、やっぱりYouTubeに動画を出したり、ブログで自分の人生を書き記してみたり、ツイッターで自分の本音を発信してみたり、、、
そういう誰にでもできるような小さいチャレンジをし続けてきて、その旨味を知ってしまったからだと思います。
そんなことでいいのかよと思われるかもしれませんが、ほんとにそんなことでいいんです。
登山経験者が初めてエベレスト登頂にチャレンジすることも、SNSで発信したことのない人が初めてツイッター投稿にチャレンジすることも、僕からすれば大差ありません。
要は自分にとって「ちょっと怖いな」と思うことこそ、成長と変化をもたらす必要条件なのです。
やってみたら意外と、
「あれ、実は怖がることなんてなかったんだな」
ということがわかります。
初めて自転車の乗り方を覚えた時や、知ってる人がいない高校に進学した時なんかもそうじゃありませんでした？
最初は怖くて緊張して、いいイメージなんか全然湧かなかったけど、やってみたら意外と楽しくて、その内それが当たり前になってどんどん世界が広がっていく、みたいな。
もしもあなたが今の現状に満足していない、生きづらい、苦しいと感じているのであれば、どんなことでもいいので、今いる世界とは別の世界に足を踏み入れてみるためのチャレンジをすることをオススメします。
ツイッターに一言だけ投稿してみるとか、ブログを1行だけ書いてみるとか、YouTubeで散歩してる風景を撮ってアップしてみるとか。
そんな小さなことから人生は大きく変わり始めます。←ちょっと名言っぽい
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