自分で決めたこととか言ったことは守れなくていい

「自分で決めたことは守りなさい」

「自分が言ったことには責任を持ちなさい」

こんな風に言われたことってないですか？

僕は小さい時か社会に出てからか覚えてませんが、何度かこの言葉を言われたことを覚えています。

でも、全然出来てなかったので言われる度にギクッとしてました。

自分が出来てなかったことなので、そんな自分を肯定したいがために言いたいわけではなく、実際本当に自分で決めたこと、言ったことを守る必要はありません。

自分で決めたことを守れなかったり、言ったことをやり遂げられない度に自己嫌悪に陥ってしまう方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

口八丁な男

僕の記憶の中で自分で決めたことを守れなかった最初の経験は母親に進研ゼミの教材を買ってもらった時でした。

値段ははっきりと覚えていませんが、おそらく5万円くらいはする高額の教材でした。

当時中学2年生だった僕は、その教材が欲しくて、

「絶対頑張るから買ってほしい！」

とお願いしました。

でも、結果数ヶ月しか続かず、教材の半分近くは手付かずのまま高校受験を終えてしまいました。

罪悪感はありました。

両親が公務員の上、一人っ子だったので、決して貧しい家庭ではなかったですが、それでも数万円という教材は高かったでしょうし、大人になった今思えば、5万円を普通に働いて稼ぐことがどれだけ大変かも知っているので余計に申し訳ないことをしたなと思います。

それだけではありません。

友達2人を誘って自分で事業を起こした時も、自分が社長としてやっていたので、

「おれが仕事取ってくるから！」

と、調子のいいことを言っていたのにも関わらず、結果的に知り合いの紹介でもらっていた数件の仕事を終えていよいよ次の仕事がなくなるぞとなった時、僕は断られるのが怖くて飛び込みの営業に行けなかったんです。

飛び込みで無理なら電話でアポを取って営業をしようと思ってプレゼン資料もしっかり準備していざ電話をしようと思っても、それも怖くて出来ませんでした。

すごく惨めでしたし、調子の良いことを言って自分が誘った仲間に申し訳なかったです。

そうやって自分で宣言したことを実行に移すことができず、やり遂げられなかった経験が僕には何度もあります。

そしてその度に罪悪感を感じて自己嫌悪に陥ったり、勝手な言い訳をつけて自分を肯定しようとしたり…

出来ないことなら最初から言わなきゃいいのですが、その時は本気でやろうとか、やれると思っていたんですね。

自分で決めたこと、言ったことを守らなくていい理由

これだけに留まらず、

「筋トレするわ！」と言って3日坊主で終わったり、

「タバコ辞めるわ！」と言って1週間後には元に戻ってたり、

「ハワイ連れてけるようになるわ！」と言って会社潰してバイトしてたり、

もう数え切れないほど自分で言ったことを守れずに生きてきました。

もはやオオカミ少年のようです。

でも、今になって思うのは、決めたことが出来ないことの方が普通だということです。

だって人間に意思の力なんてありませんし、常に新しい情報が入り続けて変化し続ける生き物だからです。

自分すらも1秒前の自分と今の自分は違う人間です。

過去の自分が本気で思ってたことがコロッと変わることなんて普通なんですね。

しかも、命が関わるくらい必要なことだったら人はやるんですね。

でも、やらなかったってことはその時の自分にとっては本当に必要なことじゃなかったんです。

他人に迷惑をかけるってことを無視してしまってはいますが、でも本当に心底自分にとっての必要性を感じていないことは人って出来ないんです。

だから他人に絶対に迷惑をかけまい、宣言したことは死んでも実行するぞと頑張り続けられる人って僕からしたら神みたいな存在で尊すぎます。

僕はやっぱり自分のことが大事で自分のことで精一杯で自分中心でしかも都合いい口八丁な人間だなーと思います。

だからといって僕のようなことを繰り返してることが良いことだということではなく、それで自己嫌悪に陥ったり、迷惑をかけてしまったと罪悪感を感じてしまうのであれば、それはあなたにとって損をしてしまうことになってしまうので、僕がどうやってこの問題を改善したのかを知っていただければと思います。

自己嫌悪に陥る必要なんてない

僕はそもそも「人と約束をしない」というルールを定めました。

それであれば他人に迷惑をかけることも振り回すこともありません。

そこまで命に関わるほどの必要性がないけれどもこれをはやり切りたいと思うことが出てきた場合は、もう意思の力や努力なんかに頼ることを辞めて、環境を作るしかないと思うようになりました。

人はどんな環境に身を置くか？どんな環境を作り上げていくか？で思考も性格も価値観も決まってしまいます。

だからある意味自分を変えたければ環境を変えるしか方法はないんですね。

そう決めてからは調子の良いその場限りの宣言をして結局途中で投げ出して他人に迷惑をかけることも自己嫌悪に陥ることも一切なくなりました。

僕はそうやって少しずつオオカミ少年癖を克服していきましたが、それでもやっぱり決めたことや言ったことは守れなくていいと思っています。

そんな人間完璧じゃないですし、立派じゃないですからね。

3日坊主で終わることもあるし、約束破っちゃうこともあるじゃないですか。

自分を責めるのが辛いから、そんな自分に目を瞑って開き直っちゃうこともあるじゃないですか。

大事なことはその失敗をした後にちゃんと環境を作ろうとする努力をすることです。

環境を作ればいいんです。

とにかく環境です。

なんか僕の懺悔話みたいになってしまいましたが（苦笑）、ちょっとでも気持ちが楽になれる方がいれば嬉しいです。