「セミリタイア」って憧れませんか?
毎日会社に出勤する義務もなければ、嫌な人間関係に縛られることもないし、自由に世界を飛び回る自由もある。
こんな人生を送れたら幸せだよなーなんて思いますよね。
今回はそんなセミリタイアをグッと現実的なものにするための話をしてみようと思います。
サラリーマンではセミリタイアが永久不可能な理由
サラリーマンの最大の問題点は、「労働をやめたら収入がなくなる」ということです。
怪我や病気はもちろんのこと、どれだけ仕事がキツくても、休みを取ったり、長期で休暇を取ったら、その分給料は減ってしまいます。
なぜこんなことが起こっているのかというと、サラリーマンが会社から給料をもらえる理由が、時間や労働力を会社に売って、その対価としてお金(給料)をもらっているからです。
だから当然、時間や労働力が提供できなくなれば給料は減ってしまいますし、自分の時間を削って残業をすれば給料は増えるという非常にシンプルなカラクリです。
つまり、もしもあなたが会社に勤める労働収入だけで自由を手に入れようと思ったら、一生分のお金を貯めてからセミリタイアしなければなりません。
80歳まで生きると仮定して、40歳でセミリタイアするなら、最低でも2億円の貯金は欲しいところですね。
(年収500万の生活を40年)
それでも豊かで自由な生活には程遠いです。
せいぜい人並みの生活といったところですね。
家を買ったり、子どもが何人もできたり、長生きしてしまったりしたら、これでも足りないくらいでしょう。
となると、3億円くらいの貯金が豊かな引退の現実的ラインでしょうか?
じゃあ、40歳までにサラリーマンが引退しようと思ったら、どれくらいの給料が必要なんでしょうか?
仮に20歳から働き始めて、凄まじい努力によっていきなり年収1,000万稼ぐようになったとしましょう。
すると40歳になったときに、彼が受け取る給料の総額は2億円です。
もちろんそこから税金、社会保険料、生活費などが引かれるので、頑張って貯金に励んでも、手元に残るお金は1億円未満でしょう。
(税金+社会保険料で30%程度とられ、さらに年間300万の生活×20年=6,000万)
まぁ年金がありますので、実際はもう少しましですが。
60歳くらいまで払い続けると、だいたい夫婦で平均的に年間200万~250万くらい支給されているようですね。
65歳から支給開始されるとして、死ぬまでの15年で、約3,000~4,000万。
これを足しても全然足りません。
そもそも超高齢化社会を迎えるにあたり、年金が現在の水準でもらえることを前提に考えるのはあまりに安易というか、危険な気もしますが…。
年収2,000万になったら給料の総額は4億円になりますが、これでも上記の計算では3億円の貯金に遠く届きません。
それどころか、税率が一気にアップします。
(1,800万円以上で所得税率40%)
半分近くは税金等に持っていかれると考えた方がいいでしょう。
じゃあ年収3,000万円なら…なんて考えるだけ無駄ですね。
20~30代で年収3,000万円のサラリーマンなんてほとんど聞いたことありません。
普通は1,000万円さえハードル高いです。
まして40歳ではなく、僕みたいに30歳までにセミリタイアしようと思ったら、もっと大変なことになりますね。
50年分の貯えが必要なので、最低でも年収6,000~7,000万くらいは必要になりそうです。
サラリーマンで20歳からそんな給料をもらっている人、聞いたことありますか?
しかも、インフレリスクを考慮しなければいけません。
(※インフレリスク=物価の上昇によりお金の価値が下がってしまうリスクのこと)
物価が2倍になったら、今ある貯金の価値は半分になってしまいます。
今から50年前の1960年代、大学卒初任給は13,000円程度でした。
現在の10分の1以下です。
つまり、当時せっせと現金で貯金していた人は、貯金の価値が10分の1以下に目減りしてしまったということです。
今から20年後、30年後、大きなインフレが起こらないとも限りません。
そしたら苦労して貯めたお金は水の泡になってしまいます。
セミリタイアを現実的なものにするためには?
早い段階で自由になろうと思ったら、サラリーマンの収入だけではそもそも不可能なのです。
そうなると、労働収入以外の収入を育てるしかありません。
つまりは起業して事業収入を得るか、投資して投資収入を得るかしかありません。
(もちろん両方でもOKです)
自分で起業した場合、サラリーマンのような収入の上限はありません。
商品が売れれば売れるだけ、あなたの収入になります。
実力をつければ、年収億の世界だって到達できます。
日本の長者番付も、世界の長者番付も、上位は芸能人でもプロスポーツ選手でもなく、ほぼ全員会社経営者です。
ただ、累進課税の厳しい日本で、一生分のお金をいきなり稼ぐのは難しいです。
それに上記のインフレリスクもあります。
それよりは毎月安定継続した不労収入の仕組みを作るほうがいいですね。
月30万の不労収入が安定して得られるようになり、きちんとリスク分散されていれば、20代、30代であくせく働くのをやめても、豊かで自由な暮らしを送ることができます。
で、いきなり株や不動産やFXをやるのは、現時点でよほどの資金を持っていない限り、僕はお勧めしません。
なぜかというと、安全に資産を増やそうと思った場合、少ない元手ではあまりにも時間がかかりすぎるからです。
大きなリスクを取ろうとするのは、以前の僕みたいに借金まみれになりかねませんので論外です。(苦笑)
例えば、100万円のお金を比較的安全と言われる年利5%で複利運用したとすると、10年後に162万円になります。
新車1台分の利益もありません。
20年運用しても265万、30年運用しても432万です。
自由なんて夢のまた夢ですね。
なけなしのお金で必死に投資するくらいだったら、そのお金でビジネスをやった方がよっぽど早いです。
もちろんレバレッジをかけまくったり、変動の激しい新興株に手をつけたりして、年利10%や20%を目指す方法もありますが、それは半ばギャンブルの世界になってきます。
それで大成功した人ももちろんいますが、その何十倍、何百倍もの人たちが失敗して資産を失ったり、大きな借金を背負ったりしています。
ギャンブルがしたかったら、そのお金を握りしめて今すぐ競馬場かパチンコ屋へいきましょう。
時間が無駄にならないし借金も背負わないので、そっちのほうがマシです。
個人でビジネスで月30万円の不労収入というのは、簡単ではありませんが、決して非現実的な話でもありません。
一昔前ならものすごく大変だったかもしれませんが、インターネットを用いた起業が当たり前になった現代では、早ければ1年以内で達成する人もいます。
本業の仕事と並行しながらでも、ただの学生でも、行動次第で十分実現可能な目標と言えるでしょう。
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