雇われたり指図をされたり縛られてる生活が合わない人間がいたっていいんだよ

こんにちは、暇人の冷川(ひやかわ)です。

人それぞれ向き不向きってあると思います。

勉強が得意でスポーツが苦手な人もいれば、スポーツが得意で勉強が苦手な人もいます。

繰り返しの単純作業が得意で人とコミュニケーションを取ることが苦手な人もいれば、コミュニーケーションが得意で単純作業が苦手な人もいます。

人の向き不向き、得意不得意は十人十色なわけです。

当然、向いてないこと、苦手なことをやり続けることって辛いわけですよ。

僕にとってそれが”会社に雇われること”でした。

どういうところが向いてなかったのか言えば、

・毎日同じ単純作業を繰り返すこと

・上司に上から目線で指図されること

・「やらなきゃいけない」という強制感の元働かなければいけないこと

・出勤時間も休みの日も決められてしまうこと

など、会社に雇われることによる義務感や強制感が僕にとって苦手を通り越して苦痛でした。

なので毎日会社に行って朝から晩まで働くことは、まるでメリットのない苦行のように感じていました。

辛すぎて何度も途中で逃げ出したりもしました。

でも、社会の大半の人たちはその辛さにも耐えて、頑張って働き続けています。

そんな”当たり前”ができない自分に、いつの間にか僕は自ら「ダメ人間」というレッテルを貼り付けていました。

「こんな状態でいいはずはない」

そう思っていても、這ってでもずってでも仕事には行かなきゃいけません。

「何なんだろうこの社会は」

と、まるで社会全体のせいにするような歪んだ思考にすらなりました。

どうしても仕事が続けられない

こんな人間だから1年以上同じ仕事を続けられたことがありませんでした。

バイトでそうだったので、もっと責任がのしかかってくる就職なんてできるはずがないと思い、29歳になった今でも就職経験はゼロ。

バイトや面接をブッチして飛んだ回数は数え切れません。

最初の数ヶ月は仕事を覚えることで必死で、割と苦じゃありませんでした。

幸い、先輩や上司が気にかけてくれたり可愛がってくれることが多く、人間関係でストレスが溜まることはほとんどなかったように思います。

でも、3ヶ月を過ぎたころくらいから、

「あれ、この仕事つまんないな」

と思い始めるのです。

そこから一気に仕事が色褪せてきます。

・朝の早起きするのがバカらしくなってくる

・時給の発生しない通勤時間が無駄に思えてくる

・上司にちょっと注意されるだけでも鬱陶しく感じてくる

・同じ繰り返し作業しかしていない自分には価値がないと思い始める

この状態になったらもう僕の中で、仕事が苦痛でしょうがなくなってしまいます。

ぶっちゃけ、何年も何十年も同じ仕事をしている人が信じられませんでした。

「どうしたらそんなことができるんだろう」

と、不思議でたまりませんでした。

苦痛になったらなったで、僕は”辞める”という選択肢を考え始めます。

でも、職場がみんないい人だった場合は中々言い出せずに、連絡もせず飛ぶという最低な行動もしてきました。

そんなことを繰り返して生きてきた結果、身になるスキルも能力も資産も何もない、本当の意味で価値のない人間になってしまいました。

気づけば社会に必要とされない人間になっていた

価値がないということは単純に誰からも必要とされないということです。

だから会社は僕を雇おうとなんて思いません。

だって、価値がないのですから。

会社にとっての価値とは、会社に利益をもたらすことです。

だから生産性が高い人間ほど価値があるため、多くの給料を払ってでも「うちの会社で働いてほしい」となりますよね。

何のスキルや能力もない僕が会社に利益をもたらす手段は、単純作業くらいしかありません。

営業ができるわけでもない。

事務作業ができるわけでもない。

経理ができるわけでもない。

その上勤務態度や仕事への姿勢が良いわけでもない。

会社に利益をもたらすことができない僕は、この社会では無価値を意味します。

もちろん、単純作業の労働力としては必要としてくれるところはあるでしょうが、それはいくらでも代替可能な、あくまでもただの労働力としか見なされない会社の駒です。

もっと人口が増えていれば、使えない僕を速攻クビにしてもっと生産力の高い人間を雇うでしょう。

そんな人間なので、パチンコのバイトの面接や、居酒屋のバイトの面接も他何度もバイトの面接に落ちてきました。

価値がないと判断されるからバイトですら雇ってもらえないわけです。

そんな価値がないことの最大のデメリットは選択肢が限られてしまうということです。

良いな、やってみたいなと思える仕事に就けない。

給料や待遇の良い仕事に就けない。

すごい狭い選択肢の中で少しでも自分にとっての最上のものを選ばざるを得なくなってしまいます。

でもそれは社会全体で見たら底辺です。

(世界全体で見たらとんでもなく高待遇かもしれませんが…)

価値がないことは罪だとすら思うようになりました。

心の葛藤と矛盾

価値がないとは言っても、価値があると思いたい自分もいました。

「どこかで自分が活躍できる場所があるだろう。」

「友達や彼女には求められてるから自分には価値があるんだ。」

そう思っているからこそ、社会で受け入れられないことが余計に苦しかったのかもしれません。

価値がない自分を認められませんでした。

それがある種のコンプレックスのようなものになり、僕はそれをお金や肩書きなどのステータスで埋めようとするようになりました。

つまり、お金さえあればもっと尊敬されるだろう。

肩書きさえあれば認められるだろう。

こういう人を見ると何とも薄っぺらくて自信がないんだろうなあと思っていた人間に、自分自身がなってしまっていたのです。

僕はお金がなくても幸せそうに暮らしている人たちをたくさん見てきましたから、お金に執着していたことはありません。

でも、社会に受け入れらない、自分には価値がないと思わされる出来事を積み重ねてきたおかげで、お金や肩書きに執着してしまうようになってしまいました。

そしてそんな自分すらも、

「とりあえず”今は”お金を稼ぐ時期なんだ」

と自己肯定し、そんな自分の価値観とは相いれない自分すらも認められませんでした。

この時はお金儲けの話ばかりに目が行き、仮想通貨の詐欺話に引っ掛かったり、高額の情報商材を買ってみたり、YouTubeのお金が入ってくる音声を聞いたりと、ほんと頭がイっちゃってたと思います。

自分が目指している人間像と現状の自分とのギャップが大きすぎて、精神的にもかなり疲弊していました。

ただただこの現状を抜け出したいと思っていた

社会から見て価値がない人間の生きる道は「会社に雇われないで生きる」しかありません。

僕はある日YouTubeでネットサーフィンをしていて、インターネットを使えば個人でもほぼノーリスクで商売ができるということを知りました。

僕はある日YouTubeでネットサーフィンをしていて、インターネットを使えば個人でもほぼノーリスクで商売ができるということを知りました。

僕にはビジネスの知識なんてカケラもありませんでした。

パソコンもせいぜいネットサーフィンしかできなかったし、人脈もなければ貯金もない、むしろマイナスの状況です。

正直うさん臭いとも感じました。

でも、自分のコンプレックスを埋めたい。価値がある人間になりたいという思いが勝りました。

そして、雇われずに生きていけるようになるにはこれしかないと思い、藁にもすがる思いでした。

本格的に取り組み始めて初月で10万円の収入を獲得しました。

10万円を稼ぐのに、バイトであればどれだけ同じ単純作業をし、どれだけ重たい荷物を運び、どれだけ叱られ、どれだけ棒立ちしていたことか…

この頃やっていたのは成果報酬型のアフィリエイトです。

YouTubeやブログで情報を発信して、無料登録してもらって利益を出しました。

ネットのみで自分の力でお金を稼ぐのは初めての経験でしたので、僕は有頂天になりました。

このまま行けば周囲にも面目が立ちます。

何よりもやりたくもないバイトを続ける苦痛の日々から抜け出して、僕が欲しくてたまらなかった「雇われずに生きていく」ことができるかもしれないと思いました。

日々のバイトと並行しながら、コツコツと作業を続けました。

来る日来る日もパソコンの前でキーボードを叩きました。

その3ヶ月後、月収3桁を超えました。

僕も家族も亜然としていました。

毎日数万円の利益が発生するようになった時も、僕はいつものようにロッテリアの100円バーガーを食べていました。

環境の変化があまりにも急激すぎて、実感が追いつきませんでした。

正直、自分でも信じられなかったというのが本音です。

でも、お金という実体のあるものと、僕の中で「やればできるんだ」という成功体験が積み重なったことで自信を得ることができたことだけは確かでした。

雇われたり指図をされたり縛られてる生活が合わない人間がいたっていい

この経験を通して学んだことは、別に社会にとって価値がなかったとしても、別のところで価値を見出すことはできるんだということです。

それまで僕は、価値のない人間は一生を狭い選択肢の中で生きていくしかないと思っていました。

価値がないから本当の自分を押し殺しながら、人にこき使われて生きるしかないと思っていました。

でも違いました。

インターネットはそんな人間でも価値を見い出せる素晴らしいものでした。

今まで当たり前に使っていたパソコンやスマホがあればこれだけ人生が変わるものかという驚きしかありません。

そして、このインターネットを使った仕事の経験を通じて僕が一番強く思ったのは、圧倒的マイノリティーだったとしても自分の感情に素直に生きていいんだなということです。

例えば、周りの99人の友達が就職して出世してたとしても、自分はそれができなくてもいいのです。

知り合い全員がちゃんと仕事を頑張らなきゃいけないと言っていても、自分が苦手ならしなくていいのです。

だって視野を広げれば、僕のように毎日頑張っても頑張んなくてもよくて、好きな時だけ頑張ればいい生活を送って生きている人もいるわけですから。

みんなが当たり前にできることができない人もいる。

みんなの当たり前と違う価値観の人もいる。

それが自分の素直な感情だとしたら、それに素直になってでいいんだということです。

みんなと違う自分を認めましょう。

許しましょう。

自分が一番大事です。

自分を大事にできなければ人に優しくする余裕なんて人間には持てません。

自分がマイノリティーだとしても、ちゃんと価値があると思える場所を見つけることもできます。

僕にとってそれがインターネットを使って商売をするという手段だったに過ぎません。

指図されるのが無理なら違う道を探せばいいし、縛られるのがどうしてもストレスで苦しいならそこから逃げて縛られない世界に飛び込んでみたらいい。

ほんとに「こんなんでいいの?」ってくらい小さなチャレンジで人生変わっていきます。

とにかく、雇われたり指図をされたり縛られてる生活が合わない人間がいたっていいんだよってことがわかり、ちょっとでも気持ちが楽になってもらえたら嬉しく思います。

 

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